馬場川通りアーバンデザインプロジェクト準備委員会 第1〜3回まとめ

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目次

    1)ワークショップのフレームワーク

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    今回のワークショップは、1〜3回目でアイデアを出し、4〜6回目で具体的な施策案をつくるという方法を取りました。1〜3回目は勉強会として専門家によるセミナーを受講してから、その後、アイデア出しのワークショップを行い、セミナーで刺激を受けた皆さんから様々な視点のアイデアが出されました。

    2)第1回ワークショップのまとめ

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    第1回は、47名にご参加いただき、「馬場川のありたい姿」に関して148個のアイデアが出されました。

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    それを大項目、中項目の2段階カテゴリに分類し、傾向をみました。

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    ポジティブな要素としては、馬場川を中心に今も趣のある川や樹々などの「景観」、ガス等や80年代ブランドストリートだった頃の「印象」、皆の思い出の中にあるよく足を運んだ「店舗」のカテゴリに関心が集まりました。一方、ネガティブな要素としては歩道の狭さ、車の交通量の多さから来る「交通」への不安も多かったです。それ以外にも、「交流の場」「アクティビティができる可能性」「ミクストユース」など、新たな価値を求める意見も多かったのが印象的です。また馬場川の一つの象徴である「公衆トイレ」も幾つか意見が出て、公園としてのひとつの役割を見出す事ができます。

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    また、これらのキーワードを別の視点で整理してみると、「都会の中の自然」「たまたま通りかかった時にひと休み」「散歩のついでにふらっと立ち寄りたくお店」「多世代が交流できる接点」としての4つの「場」が見えてきました。

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    特に「多世代交流できる接点」を深掘りしてみると、各世代の人たちが目的は別々だとしても同じ時間に遭遇する機会があることも見えてきました。普段は交わらない人たちが、たまたま出会い交流する。そんな機会が提供できたら素敵ですね。

    3)第2回ワークショップのまとめ

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    第2回は、予定していたセミナーが豪雨で中止になり、後日オンラインに変更して実施しました。2回に分けて20名にご参加いただき、今度は「自分」を主語にして「やってみたいコト、そのために必要なモノ」の意見を出し合いました。ここでは、合計90個のアイデアが出されました。

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    皆さんのアイデアは大きく8つの方向性に分類できました。ここでも「手軽に」とか「軽く」とか、「ちょっと利用」をしたいという意見があり、「リラックス」や「ゆったり」のような目的として使いたい傾向がみられました。また、SNSで代表されるような「広く、弱い繋がり」を、リアルの場である馬場川でも求めていることも。「やってみたいコト」の集約をすると「ゆるい関係性」「ゆったりとした時間」の2つのキーワードが見えてきまました。

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    一方、「そのために必要なモノ」では、机・イス・テーブル・ベンチ等のストリート家具に代表される「道具」で構成される「場」。お店や展示をするためのフリースペースに代表される「場所」としての「場」。また、ペットと一緒に楽しむような「目的」としての「場」と、「道具」「場所」「目的」という別の切り口を持った3種の「場づくり」が必要であるという事が見えてきました。

    4)第3回ワークショップのまとめ

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    第3回は、21名にご参加いただき、今度は参加者の皆さんの視点を上げて「社会課題を解決する取り組み」という切り口で意見を出し合いました。ここでは、合計30個のアイデアが出されました。

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    神戸デザイン・クリエイティブセンターKIITO 永田さんのセミナーに刺激されたのか、「子育て」「次世代教育」に関するアイデアが多く出されました。子育て問題に直面している親世代、少子高齢化での生活の不安など、皆さんに共通している社会課題であり、最大の関心事である事がわかりました。また、具体的に馬場川で実践できそうな事としては、子供が安全に遊べる「歩行者天国」という案が複数出され、近隣施設である「アーツ前橋」や「子ども図書館」と連携し、歩行者天国を使った「アートイベント」や「ワークショップ」をやってみたいという意見が出されました。

    5)全3回のワークショップで見えてきたこと

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    別々の視点から3回のワークショップで出されたアイデアを総合してみると、一つのキーワードが見えてきました。それは、参加した皆さんが、目的を同じにする人たちと、軽い絆で繋がりたいのではないかという事です。つまり・・・

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    そう、馬場川という「場」で「ゆるくつながる」という出会いを求めているのではないかという事が見えてきました。

    いつもの学校や会社、地域のつながりではなく
    馬場川通りに、ふらっと集まった人達。
    子供が好きな人、ペットが好きな人、お酒が好きな人。
    新しい出会いの不安もあるけど
    同じ趣味や嗜好だから、すぐに気があう。
    名前も住所も知らないけど、
    打ち解けられる適度な距離感を持った関係。
    そんな出会いが生まれる通りにしよう。

    そして、「つながる」ためには何らかの媒介が必要です。「○○○で、つながる」という場面を作らなければなりません。それがつながるための「テーマ」になります。できるだけ多くの接点をもたらすものとして、ワークショップの中で関心が高かったもの、第2回で出た「ペット」第3回で出た「キッズ」を第1期準備委員会のテーマとして選んでみました。

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    3つ目のテーマは、フリーテーマで、皆さんが出したアイデアの中から選んでいただきます。準備委員会ワークショップの後半、第4回〜第6回までは、テーマごとのグループに別れて、秋の社会実験に向けた施策の具現化をしていきます。

    ※第4回はこちら↓

    馬場川で、ワクワクする新しい出会いを作り出す。そんな事が生まれる社会実験にしていきたいですね。そして今からでも構いません。準備委員会への積極的なご参加をお待ちしております。

    ※準備委員会のお申し込みはコチラ

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